沖縄の離島数はいくつ?沖縄県の人口データから離島の定義を解読してみた!

沖縄

こんにちは!arikoです。

沖縄っていくつ離島があるの?

沖縄の離島を巡っているという話をすると、たまに聞かれる質問。
皆さんは沖縄には離島がいくつあるか知っていますか?

沖縄の離島に少し詳しい人に聞くと「47だよ」「37だよ」という2通りの答えが返ってくることが多いです。
実は、それはどちらも正しい!

要は、どの定義をもって「沖縄の離島」ととらえているかという違いになります。
そこで私は沖縄県が発表している公的なデータを解読し、改めて島の数を確認しました。

この記事はこんな人におすすめ

・沖縄の離島数の正しい数が気になる
・人が住んでいる島、住んでいない島を知りたい

沖縄県発表の人口統計データから離島の数を調べてみた

沖縄県が発表している公的なデータを2000年〜2019年まで解読しました!

表が細かくてすみません。内容は見なくて大丈夫です(笑)

データを用いたのはこの2つの文献です。
離島関係資料(平成24年〜令和2年発行)
沖縄統計年鑑(平成13年度版〜令和元年版)
※いずれも沖縄県庁発行

それぞれの島における人口推移が分かりやすくまとまっている資料が見つからなかったので、2000年〜2019年各年の人口データを抽出、一つにまとめました。
(2001〜2005,2006〜2009は見つからなかったので除く)

これによってデータ上の「離島」の数や、データ上は人は住んでいないけど「有人島」データ上には人口があるけど「無人島」として取り扱われている島など、おもしろいことがわかってきました。

人口データを解読することで見えてきた発見もお伝えしたいと思います。

人によって数が違うのはどうして?沖縄の「離島」の数の事実

全部ひっくるめると沖縄の離島は160!

まず、沖縄の「離島」の定義を確認したいと思います。

本県の東西約1,000km、南北約400kmの広大な海域に点在する160の島々のうち、平成30年1月現在、有人島は47島、無人島は113島となっています。
また、160の島しょのうち、沖縄本島と沖縄本島と橋等で連結されている11島を除く、148の島を「離島」と位置づけています。
(沖縄県HP「離島の概況について」より)

つまり、人が住んでいる・いないを無視すると沖縄県に属する全ての島の数は160ありますが、その中には沖縄本島と橋で繋がっている島が11あり、それは「離島」としては扱っていません。

【沖縄本島と橋で繋がっている島々】
1.宮城島(大宜味村) 2.宮城島(うるま市)
3.瀬底島 4.古宇利島 5.奥武島(名護市)
6.奥武島(南城市) 7.伊計島 8.平安座島
9.浜比嘉島 10.屋我地島 11.藪地島

なので沖縄県の離島は

160-11-1(沖縄本島)=148島
ということになります。
※ちなみに、沖縄県は1ヘクタール(100m×100m)以上のものを島嶼として扱っています(それ以下は岩や砂洲)。

沖縄離島数は「47」の正体

沖縄の離島の数は「47」だよ。

さて、この「47」という数。私も沖縄通の方々の口から何度もこの数字を聞いてきました。
この数字の計算式はずばり、「沖縄の島全160島から無人島113島を引いた数」です。

計算式

160(沖縄全島)-113(無人島)=47

つまりこの中には「沖縄本島」と「沖縄本島から橋で繋がっている島」を含みます。

単純に、人が住んでいる沖縄の島の数=有人島、ということですね。
沖縄県の定義では「沖縄本島」と「沖縄本島と橋で繋がっている島」は離島には含まないので、「離島数」というと厳密には違いますが、一番分かりやすい数字ですね。

沖縄離島数は「37」の正体

沖縄の離島の数は「37」だよ。

さてこちらの数。どこから出てきたものでしょうか。
この計算式は以下です。

160(沖縄全島)-113(無人島)-9(沖縄本島から橋で繋がっている有人島)-1(沖縄本島)=37

沖縄本島から橋で繋がっている島は11では?と思ったかもしれませんが、実はこの中には無人島も含まれます。2角無人島はすでに113の中に含まれて計算されているため、残された有人島9島と沖縄本島を合わせた10をここで引きます。

「37」というのは、沖縄県が定義する「有人の離島の数」ということになります。

この数が正式な「有人離島の数」ということです。

「有人島」と「有人離島」は違う!島定義の整理

少し複雑になってしまったので整理します。

沖縄全島:160(無人島含む)
無人島:113
有人島:47
無人離島:111(無人島113島から「沖縄本島と橋で繋がった無人島2島」を除く)
有人離島:37(人が住んでいて、沖縄本島と「沖縄本島と橋で繋がった島」以外の島)
離島:148(無人島含むが、沖縄本島と「沖縄本島と橋で繋がった島」は含まない)
お分かりいただけたでしょうか。
私は2015年から「沖縄有人離島全制覇10カ年計画」と銘打って沖縄離島巡りをしていますが、こちらの定義に基づき「37」をゴールの数字として引き続き島旅を続けていきたいと思います。
(うち2島はほぼ無人島なので数には含まないことにします)
「沖縄有人離島全制覇10カ年計画」についての記事はこちら↓
沖縄有人離島全制覇10カ年計画(2020年5月現在)
>>続きを読む

人口を測る基準は「住民基本台帳」と「国勢調査」

今回「有人」「無人」の区別をつけて離島の数を調べるにあたり人口調査が必要でした。
そこには「住民基本台帳」と「国勢調査」に基づく二つのデータがあることが分かりました。明確に違うデータなのです。

住民基本台帳と国勢調査の違いとは?

・住民基本台帳:氏名、生年月日、性別、住所などが記載された住民票を編成したもの
・国勢調査:日本に居住している全ての人及び世帯を対象として、5年ごとに実施される国の実態調査

住民基本台帳は住民票とほぼイコールで、国勢調査は実態に基づいて実施されるさらに詳細な情報調査です。
人口統計は基本的には住民基本台帳に基づいて行われます。
そのため、「この島に移住したけど住民票は移していない」というパターン(沖縄には多い)は人口統計に反映されていません。だから書類上よりも実態の方が人口が多い、なんてことは普通にあります。

人は住んでいないのに「有人」の島

・由布島
・嘉弥真島
・新城島(下地島)

国勢調査において人口は、住民票の有無にかかわらず調査時点での「住居」を基準に調査されます。
なので、実際には住んでいなくても住民基本台帳に登録されているため有人離島として扱われている島があります。

由布島には2019年現在住民基本台帳人口は17名のため有人離島に分類されていますが、国勢調査上の人口は0です。由布島は西表島から水牛車に乗って行くツアーがあり常に人の出入りがある状態ですが、実際に住居を構え常に生活をしている人はいません。つまり実態は無人島なのですが、住民基本台帳上では17名登録されているので有人離島に分類されるのです。

嘉弥真島は小浜島の沖合2kmほどに浮かぶ島。2019年現在の住民基本台帳人口は1名ですが、無人島として扱われることがほとんどです。国勢調査上の人口は0。この島は石垣島を拠点とするホテルのグループ会社が管理を行なっている島で、ホテルのツアー客が日帰り海水浴等で訪れるので、手付かずの無人島というような雰囲気ではありませんが、住居を構え生活している人はいません。

新城島(下地島)は新城島を構成する2つの島(上地島・下地島)の一つで、2019年現在住民基本台帳人口は1名です。しかし国勢調査上の人口は0です。この島には大きなサイロがあり、島では肉牛を飼育しています。島に滞在しているのはこの施設の管理人たった1人のみ。無人島ではありませんが、国勢調査上数えられていないので、限りなく無人島に近い島といえます。

人が住んでいるのに「無人」の島

・前島
・オーハ島

今度は逆のパターンです。
住民基本台帳に登録されていても実際には人が住んでいない島もあります。

こちらの2島に関しては「離島関係資料」第1 指定離島・島しょ・人口(令和2年版)
「前島、オーハ島は、住基人口の登録はあるが無人島扱いであり、」と記載があります。

前島に関しては最近人が戻ってきたというような話を聞きました。住民基本台帳の登録があるので通常なら有人離島の定義に当てはまりますが、沖縄県としては「無人離島」として扱っているようです。

ここ10年で無人島から有人島になった「前島」「オーハ島」」

今回、有人離島・無人離島の数を調べるにあたりデータを精査したところ、あまりにもベースの人口が少ない島では年によって有人島だったり無人島だったりと、変動がある島があることに気づきました。

こちらは沖縄県の統計の「離島関係資料」の人口統計から抜粋して表組したものですが、前島とオーハ島はそれぞれ2017年、2013年に有人離島から無人離に扱いが変わっています。いずれも2019年現在では住民基本台帳上の人口はまだあるのですが、人の出入りが限りなく0になったため、無人離島の扱いになってしまったと考えられます。

無人島と有人島を行ったり来たりの「外離島」

外離島

外離島ではここ10年の間に無人離島から有人離島になり、また無人離島に戻りました。ここにはしっかりとした理由があります。

なんと、有人離島・無人離島の区別の定義が変わったのです!

「離島関係資料」
平成25(2013)年版:有人離島・無人離島の区別は、平成24年3月31日現在の住民基本台帳人口による。

平成26(2014)年版:有人離島・無人離島の区別は、平成22年国勢調査による。ただし、平成25年3月31日現在の 住民基本台帳人口も勘案している

2013年に無人離島から有人離島に変わったのは、人口変化があったわけではなく国勢調査上で人口が確認されたからということです。2017年に再び無人離島になってしまったのは、本当に人の滞在がなくなったことを意味すると思います。

離島の定義そのものが変わるということもあるのですね。

結論:沖縄県の定義に従うなら離島の数は37

沖縄に離島っていくつあるの?

この質問に答えるには、どこまでを「離島」とするかによって答えが変わることが分かりましたね。
沖縄県の定義に従うと、以下37島を「離島」となります。

北部圏域(5島)伊平屋島・伊是名島・野浦島・伊江島・水納島
中南部圏域(12島)津堅島・久高島・粟国島・渡名喜島・座間味島・阿嘉島・慶留間島・渡嘉敷島・久米島・奥武島・北大東島・南大東島
宮古圏域(8島)宮古島・池間島・大神島・来間島・伊良部島・下地島・多良間島・水納島
八重山圏域(12島)石垣島・竹富島・西表島・鳩間島・由布島・小浜島・黒島・新城島(上地島)・新城島(下地島※)・波照間島・嘉弥真島※・与那国島
※無人島として扱われることがほとんど

有人島・有人離島・無人島・無人離島、それぞれ厳密には異なります。
それに離島の定義が今後も変わらないとは限りません。
私は何かしらの「決め」が欲しいので、今後も沖縄県にしたがって「有人離島」というときは37島と言おうと思いますが、質問された時に「定義が色々あってね・・・」というと長くなってしまうので、ざっくり「40島くらいかな」で大丈夫かとは思います(笑)

意外と多かったでしょうか、少なかったでしょうか。
私は37のゴールまであと10を切ったくらいです。
(うち2島はほとんど無人島なので数には含まないことにします)

これからも、個性豊かな沖縄の離島を楽しんでいきたいと思います。
「沖縄有人離島全制覇10カ年計画」についての記事はこちら↓